パルパル Palpal 東京中小企業家同友会 渋谷支部

東京中小企業家同友会渋谷支部
月刊新聞 パルパル 2013年2月号

発   行 東京中小企業家同友会 渋谷支部   PAL2編集部
発行責任者 三木 秀治
http://www.tokyo.doyu.jp/sibu/5sibuya/   http://shibuya.tokyo-biz.net/

今月の一言

私は、毎週土曜日を中心に体に障害を持った人たちと一緒に走る「伴走」を行っています。私がいつも一緒に走るのは主に視覚障碍者の方が多いのですが、このクラブには聴覚に障害があるろう者、目と耳の両方に障害を持つ盲ろう者、知的障害、身体障害など様々な個性を持った人たちが楽しみながら走るために集まってきます。毎週、土曜日に100名以上の人が参加して一緒に走るイベントです。

ワークアウトホリックの私の走歴は長く、20年以上も走っています。しかし、いつも頑張って走らない、すぐにあきらめる怠け者ランナーでした。代々木公園の1周1.7キロのコースも3周もすれば、やめていました。それが、伴走をして、一緒に走るようになってからは、最低6周、10キロを楽にこなします。去年も30-40キロ走を何度も走りました。一緒に走ると、一人では長い距離があっという間に終わります。

そして、いろいろな個性の人と走っていると、とても多くのことに気づきます。例えば、視覚障害の人たちは、聴く、匂い、触るなどの感覚に非常に優れています。マラソン大会などに行くときに話に夢中になって、電車を降りるのを間違えそうになっても、彼らは車内アナウンスをシッカリ聴いていて教えてくれます。あるタオルの製造メーカーが、視覚障害者の意見を聞いて「肌触りばつぐん!」のタオルを製造、ヒットにつながったという話も聞きました。

耳の聞こえない人は、視覚の感性が強くてとってもおしゃれな人が多いです。でも、手話のできない私がどうやって聴覚に障害のある人や盲ろうの人と話すの!?それは、まさに外国の人とコミュニケーションをとるのと同じです。身振り、手振り、ゆっくりはっきり話す、指で文字を書く、などなど。盲ろうの人との話は、ろう者の人が通訳してくれます。これって、私が仕事でやっている通訳と同じ!

海外に出ていく企業が、進出先の人とコミュニケーションをとるのも同じだなと最近つくづく思います。アジアといっても韓国、フィリピン、インド、言葉も文化も宗教も習慣も違います。どこの国のどの人にも他の人より素晴らしい個性があります。「目の見えない人がデザインした肌触り最高タオル」みたいに「XXのXXだからこそ作れるXX商品」を達成できるとグローバライゼーションとローカライゼーションの両方を達成できる素晴らしい国際ビジネスにつながると思います。

三雲玲子(Think Out Of The Case株式会社)
http://tootc.jp/

新会員紹介

このコーナーでは、東京中小企業家同友会渋谷支部にご加入頂きました会員様をご紹介いたします。
氏 名 原 真喜夫 様
企業名 株式会社 スキップ
役 職 代表取締役
所在地 〒150-0001
東京都 渋谷区神宮前5-30-2 第一宝ビル303
電 話 03-3409-2142
URL http://skip-pb.com
業務内容 電子出版えほんやの企画・制作・販売。幼児・小学生向けの教材・児童書の企画・編集。


例会報告

第1回パワーランチ  2013.1.16(水)
「知識と人脈がパワフルに広がる、活力活性昼食会!」

日 時: 2013年1月16日(水)12時~14時
会 場: 渋谷区商工会館  第三会議室
参加者: 15名

渋谷パワーランチの記念すべき第一回目は、出席者15名。 なだ万弁当を用意して、2013年1月16日、渋谷区商工会館にて行われました。

ゲスト・スピーカーに、社会保険労務士 洞澤 研氏と、ファイナンシャル・プランナー 奥久 恵美子氏を向かえ、 お話を伺いました。

詳しくは 渋谷パワーランチ報告をご覧下さい。

ミッキーの川柳三昧

2月3日は節分。
節分は立春の前日です。
いよいよ春の到来です。



柿ピーを ビールと一緒に 口に蒔く
枝豆で 一人豆まき 福は内
明日からは 春一番と 呼べる風

春一番は立春から春分までの間に吹く暖かい南風です。

恵方巻き ロールケーキの 一気食い

ケーキの一気食いは慣れてます。
最近は恵方ロールや恵方クレープなどスイーツ系が大流行。
これも菓子屋の陰謀か?


スイーツと言えば14日は待ちに待った?バレンタインデーです。
誰からもチョコをもらえないと諦めているあなた!
まだ2週間あります。
これからアタックすれば可能性ゼロではありませんよ。

去年は義理チョコならぬ絆チョコが流行りました。

チョコならば 義理友絆 大歓迎

無節操にチョコもらってどうするんですか。

チョコレート 催促メールで 嫌われる

「愛」は黙って待ちましょう。

友チョコの あまりと知らず 有頂天

友チョコは女性同士で贈り合うチョコのことです。
それでも1つももらえない「チョコ難民」よりましですね。

節電の 寒さをしのぐ 絆チョコ
婚活の 本命チョコに 命がけ

なんだかぞっとしてきます。
最近、円安・株高が進行しています。
アベノミクスとかで世の中の景気はよくなるのでしょうか?
気候も懐も暖かくなることを期待しましょう。

神頼み もう間に合わぬ この景気
物価だけ アベノミクスで 上げてみせ

★三木 秀治 川崎インターネット(株)

例会スケジュール

◆新春放談会・基調報告
日本経済の再生は中小企業の再生から!
2013年の政局と経済
中小企業家の描く中小企業立国の未来
☆日 時: 2013年2月1日(金)18:00~21:00
☆会 場: 全理連ビル 会議室
  渋谷区代々木1-36-4 TEL. 3379-4111
  JR山手線・総武線・都営地下鉄大江戸線 「代々木駅」北口駅前
☆参加費: 1000円(懇親会費は別途)
☆報告者: 三宅 一男氏
  (東京中小企業家同友会 政策渉外本部本部長)

◆第三期 販売塾
社長・営業マンの売上・増客集中講座
販売力強化による売れる企業づくり
☆日 時: 2013年2月14日(木)から開催
  平成25年/2/14、3/14、4/11、5/9、6/13
☆講 座: 月1回・全5回コース(毎月第2木曜日、PM6~9時)
☆会 場: 代々木研修室 5階会議室
☆受講料: 全コース15,000円(各回@3,000円払い可)・教材費込み
 ※スポット参加@3,000円・教材費別(1,500円)
☆講 師: 販売力強化の第一人者・坂 陽風氏
  及びコンサルタント連合『青藍会』の強力講師陣
 (三徳経営コンサルティング代表/
  著書:“実戦販売ノウハウ”五輪書『BANメソッド』)
☆目 的: 社長・営業マンの販売力強化を通して「売上・増客」を
      実現しつぶれずに成長する企業をつくる。

◆東京ビズネット2月例会「商い塾」
☆日 時: 2013年2月18日(月)18:30~
  プレゼンテーション&社外ブレーン会議
☆会 場: 渋谷区商工会館
☆会 費: 無料(会外3000円会員同伴無料但し事業主限定)

2月特別セミナー(東京ビズネット・ワールドビズネット共催)
無料のテレビ電話、「Skype」を使用して、世界中のネイティブの英語の先生から、実践的なビジネス英語を学ぶクラスです。 経営者が自分のペースで英語を学べる三雲氏の「WebでEigo」の事業化に先駆けて、サロン形式で、お酒とおつまみと一緒に楽しみながらグループレッスンする @cafe IKB68(会場池袋AD-PR)です。 ☆日 時: 2013年2月21日(木)18:30~21:00
☆会 費: 1200円(レッスン料+テキスト代)
    +飲み物とおつまみ実費(1500円位)
☆定 員: 10名
    最低実施人数(6名)三雲氏・佐々木まで先着順受付

◆渋谷パワーランチ
 知識と人脈がパワフルに広がる!活力活性昼食会!
☆日 時: 2013年2月20日 主催:渋谷支部 
☆会 場: RIN
☆報告者:
 程 顕斉代 代表取締役 有限会社長城協力
 大原 孝夫 代表取締役 大原不動産株式会社
☆参加費: 2000円

◆渋谷・目黒合同大例会
「お客様の心をつかむ「究極のサービスとは」
~ディズニーにも超えられない日本のおもてなし文化に学ぶ~」
後援:国際ビジネス支援部会
☆日 時: 2013年2月26日
☆会 場: 渋谷区立商工会館 2階大研修室(渋谷区渋谷1-12-5)
☆参加費: 
 例会/2000円 18時20分~21時00分 定員:100名
 2次会/3000円程度 21時10分~22時10分 定員:30名
☆報告者: 上田 比呂志 氏
 日本人にしかできない「気づかい」の習慣
 (クロスメディア・パブリッシング)著者

「新米社長奮闘記」VOL.9 ~男性社会への遠慮~

有限会社 京文社 代表取締役 山岸 京子

私は1年半近くの間、社員・顧問・顧客に対して、どこかうまくいえないが「遠慮」している自分がいた。いいえ、今も完全になくなってはいないと思う。それは、古風で厳格な社長であり家長であった父と、その父をお殿様に仕える女性のような部分のあった母と共にずっと暮らしてきたからだと思う。男性に対する遠慮というか控えめにしていることが、女性として当たり前だと受け止めて生活していたからだ。

その遠慮が、男性社会である現在の会社経営をする私にとっては、大きな大きなハードルとなっていた。やはり同友会の女性会員の比率を見てもわかるように、女性経営者は少ない。支部によって違いはあるが、20%いるかいないかではないか。それもご自身で会社を立ち上げてバリバリとされている方は、私とはまったく異なるし、2代目3代目でも、それなりに計画的に事業承継をされてきた方ならきっと心構えも徐々にできたのでしょう。そういう方とは違い、私はあまりにも何も告げられずに会社を引き継ぎ、現在でも肩肘張って無理をしなければやっていけないという状況だ。男社会という大海に泳ぎ方(事業承継もなし)も何も教えてもらえず、放り出されたとしか言えない。周りの方に助けられたが、それは一部分である。根本的には一人で判断するしかない。

小さくても創業59年にもなる会社の社長になり、すべての責任は私の身体と心にのしかかってくるのだ。私が何とかやっていけるというレベルの負荷が、この会社を引き継ぐということなのであろうか。人には解決できる範囲の負荷しかかからないというではないか。しかし、人は弱いものである。1年半、周りが見えない状況から走りに走って全力投球してきたが、ふと見回すとまだ周りを見ていなかった私がいる。この方向で今の考え方で、とりあえず今のところ間違っていないようではあるといわれても、もっと最善の方法があるのかもしれないとも思う。不安になることも多い。

そんなことを思うのは、男性社会に対する、または、男性に対する遠慮が完全に拭い去れていないせいなのかもしれないのだ。ではどうしたらいいのか。何をしていけばいいのか・・・。

ある人に言われた。「強くおなりなさい。」と。私自身が強くなることも必要であり、また会社が強くなることも必須だ。

今年と来年の2年間は、私にとって中距離走程度のスピードにし、周りを冷静に見ることができるようにして、私が思い描く理想の会社に近づけるように本格的に動き出す年になると思うのだ。

皆様の期待を裏切ることのない様、心して肩肘張りまくってやっていくしかないと、遠慮はほどほどに走り続けます。